2010年 03月 23日
みなさん、こんにちは、こんばんは。今回は私のなかでは世界最強のパーカッショングループ、 「Bloco Afro OLODUM」のエンサイオ(公開練習)についてご紹介します。 ちょうどこの日はfemadum(フェマドゥン)という今年のカーニバルに使う曲の選考会もかねての公開練習でした。私は昨年運よくカーニバルにバテリア(楽器隊)として参加することができて、今年もこの練習に参加することができました。OLODUMが出来て、はや31年。私がOLODUMにあこがれていつかはカーニバルで叩きたいと思っていたのが10年。根底のサンバヘギの力強いエネルギーはいまも変わっておらず、当然進化の一途をたどっていました。やはり体を使って、自在にリズムと遊ぶ行為において黒人に勝るものはないのかぁとつくづく思います。それは文化的、歴史的背景が5年、10年ではなく、200、300年の年月を経て脈々と受け継がれてきたものと思っています。なので彼らのなかに混じって叩くことはひとつの濃縮されたエネルギーのなかで叩くことができるので、これこそ至福の喜びであったりもします。結局今年は昨年在籍していた230名の楽器隊を100名に絞ったこともあり、私はカーニバルに参加することはできませんでした。昨年の夏からずっと練習参加していた友人達も結局出ることができず、今年はそういった意味では非常に厳しい年であったかもしれません。とはいえ、機会があればいつでもチャレンジして叩いていきたいと思います。正直、カーニバルよりもエンサイオにでることのほうが自身にとっての喜びなので。 下の写真ですが、楽器、ダンス、メロディ、すべてが一体となって大きなうねりをだします。これがOLODUMのすばらしい力だと思っています。進化をし続けているものの、残念ながら流行の流れのなかで、いまブラジルにおけるサンバヘギはどうしても当時の輝きを出すことはなかなか難しいものの、それでも脈々と育っていく力には感嘆せざるおう得ません。メジャーでなくとも真がしっかりしていれば決して崩れることはない。 私も帰国後、また頑張ってBARRAVENTOを盛り上げたいと思います。ではでは! #
by samuraiginga
| 2010-03-23 07:36
2010年 03月 14日
みなさん、こんにちは、こんばんは。 今回はペロウリーニョのTerreiro de jusesにあります、Museu Afro Brasileiro(アフロブラジリアン博物館)についてご紹介します。 この場所は、1982年1月7日に開設された博物館で、奴隷交易が盛んに行われ、そしてポルトガルの総督府が最初におかれたバイーアにおけるアフロブラジルの歴史、そしてアフリカが起源とされ、それをバイーアにて独自に発展していった宗教「カンドンブレ」など、アフロブラジル文化、美術、生活習慣にいたるまで詳しく展示されています。現在では「奴隷」となりますと、人ではなく、まるでモノ、家畜扱いとして人道上決してあっててはならないことですが、その当時はそれがあまりにも当たり前であり、盛んに交易されていた痕跡をみますといろいろな意味での驚きを隠さずにはいられません。 人間扱いされない、こうした厳しい環境下であっても、彼らは自身の生活環境、習慣、文化を守り、現在まで 育んでまいりました。それがひとつの文化→アートなって、いまや世界の多くの人々の心をつかんでいるものと思います。私もそうした文化・芸術に魅了された一人であることには間違いありませんが、とにかくサルヴァドールにいらした際は、かならずここへ立ち寄ってみてください。アフロブラジル文化を知る上で、必要不可欠な場所です。また博物館のなかでオススメな場所が、ブラジル人の彫刻家「Carybe」(カリベ)の作品の展示スペースです。バイーアに魅了されたアーティストは数多くいるなかで、フランス人の写真家のピエール・ヴェルジェ、ドイツ人の彫刻家ハンセン・バイーアとならんで、バイーアというよりも、世界的に有名な彫刻家でもあります。様々なオリシャをひとつひとつ彫刻した展示スペースは圧巻の一言です。何度訪れても決して飽きることがありません。 今回は写真にて一部を紹介しますね。 ではでは! #
by samuraiginga
| 2010-03-14 00:19
2010年 03月 01日
みなさん、こんにちは、こんばんは。 今回は先日行われました、バイーアでも著名なドイツ人の彫刻、版画家「HANSEN BAHIA」の生誕95周年を記念した展示会についてお話します。 HANSEN BAHIAは、1915年にドイツに生まれ、第二次世界大戦後すぐにアーティスト活動を開始し、1949年にブラジルに渡りました。その後1955年にバイーアに移り、生涯を過ごすことになりました。 彼の作品は、フランス人の写真家「Pierre Verger」(ピエール・ヴェルジュ)や彫刻家Carybe(カリベ)のようにアフロブラジル文化に非常に強い影響を受けています。奴隷制時代における黒人達の壮絶な生活そして、カンドンブレから女性達の華やかさまで、強いインスピレーションのなかで作り上げられた作品はどれもエネルギーの強いものばかりでした。HANSEN BAHIAはここサルヴァドールそして、世界でも有名なアーティストです。現在すでに亡くなっていますが、彼が住んでいたバイーア州の郊外に設立された財団のなかで、多くの作品と出会うことができます。 来週以降もブラジルの様々なイベントや情報を掲載していきます! ではでは、また次週! #
by samuraiginga
| 2010-03-01 13:21
2010年 02月 19日
2010年のサルヴァドールのカーニバル。 無事今週の水曜日に終わりました。個人的には5年連続での出場となったわけですが、なんだかいろいろな意味で節目を感じています。これから先どのようにしていくかも含め、少し考えたい気持ちになったのも事実です。ただ今回はバハヴェントの若い3人のメンバーが遊びに来てくれたことで、自分にとっては、いつも当たり前の光景に、彼女達は目を輝かせて感動してくれているのを見て、自分自身もとても新鮮な気分になりました。そしていままでやってきたことは決して間違いではなかったことも感じました。 どんなに一所懸命に日本で練習しようがなんだろうが、本場エネルギーはそれをいとも簡単に凌駕します。それは紛れもない事実です。百聞は一見にしかず。といいます。それを見て、そしてそれを体現してはじめて本当のエネルギーがみなぎります。僕個人はここに来続けることで、エネルギーを集め、逆にエネルギーも発散、消費してきました。でも本場のようなブロコアフロやサンバチームを目指すなら、常に本場の現場にいて吸収する以外ないと思っています。本当はそろそろ次の世代に任せて、自身は次のステージに行きたいところですが、ま、個人的な目標も含め、頑張れるところまで頑張るしかないかなぁと思っていたりもします。 最後にうれしかったのは、3人のメンバー達が、僕や設立メンバーがずっと言い続けてきた言葉に、現地で間近に見て、体現したことで、一瞬にして理解してくれたことでした。でも来続けないとね。できれば今度は観光だけじゃないミッションで。 ではでは!! #
by samuraiginga
| 2010-02-19 08:20
2010年 02月 04日
みなさん、こんにちは、こんばんは。ご無沙汰しております。お元気ですか? さて私は1月20日より、ここブラジルのサルヴァドールに滞在しております。今後も音楽、アートなど、諸々お伝えできればと思いますので、よろしくお願いいたします。 さて今回ご紹介いたしますのは、先日CAIXA CULTURALにて行われました、THEREZA COELHO氏による「IMAGENS DO CARCERE」〔牢獄の姿)の写真展についてご紹介します。 本写真展は劣悪な牢獄環境のなかにおける世界を描写しながら、その囚人達の思いや生活シーンのイメージを切り取っているほか、現世界の実は牢獄の一端なのではないか?というメッセージも含めた展示になっています。 切り口が非常におもしろく、それでいながら写真自体が見やすくできていることにおもしろさを感じました。 ブラジルは犯罪の非常に多い国家であり、最近の経済発展に伴い、貧富の差がさらに広がりを見せているようにも見えます。 そうした現実といろいろなカオスが混在して牢獄に押し込められている・・・。ある種現代の閉塞した日本社会にも一部当てはまるような、そんな気もしてなりませんでした。 それではまた! #
by samuraiginga
| 2010-02-04 23:55
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www.braziljapan-artproject.com ブラジルの音楽、アートを中心に、様々なモノ、コトをお届けします。 by samuraiginga 以前の記事
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